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森林伐採 -オリンピックのために-
~先住民の森を奪い、東京五輪のスタジアムを建設。偽りの持続可能社会に切り込む環境問題ドキュメンタリー~
【日本初公開作品】
原題:Uprooted The Olympic Tribe
2021年製作/作品時間54分
撮影地:インドネシア、日本
製作国:ドイツ、ハンガリー
※一部の国からは視聴できません
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「持続可能性の追求」を掲げて開催した2020年の東京五輪(東京2020オリンピック競技大会)。中でも木材については、持続可能なものを調達することと、伐採地の先住民族への配慮も公約としていた。だが関係者は木材の調達地すら知らなかった。インドネシアのボルネオ島は、アマゾン川流域と並ぶ、巨大な森林地帯。この森を守ってきた先住民族は、土地を略奪され木々を切られ、生きる糧を失いつつある。政府は業者に許可を与え、森をパーム油農園へと変え、所有権も業者に移った。先住民たちは伐採された森の木を追って川を下り、流通経路をたどる。「持続可能性」を掲げることを免罪符に、旧来のビジネスを繰り返す企業を告発する社会派の環境問題ドキュメンタリーだ。
監督:バリント・レーヴェース
脚本:アンガス・マッキンズ
撮影:ジェイミー・ウォルフェルド
<作品の見どころ・社会問題提起>
◆いまだ問われる東京五輪のサスティナブル・持続可能性◆
東京五輪は、新施設建設のために持続不可能な熱帯材を大量に利用しました。持続可能な大会を開催するという公約に明らかに反してしまったのです。組織委員会が公表した記録によると、熱帯林で伐採された木を使ったコンクリート型枠合板が17万枚以上、五輪の新会場建設に使われました。産地はマレーシアやインドネシアです。世界で最も生物多様性が豊かな森林生態系に悪影響を及ぼしています。2021年11月、米国の環境団体は、絶滅危惧種オランウータンの生息地を含むインドネシアの熱帯林で木材が違法伐採されたと判断。その木材が有明アリーナの建設で使用された可能性が高いと指摘しています。
◆「グリーンウォッシュ」「SDGsウォッシュ」の実態◆
環境に配慮していると見せかけて、実際には何もしていない商品やサービスに対して「グリーンウォッシュ」という言葉が使われます。「SDGsウォッシュ」は持続可能な開発目標(SDGs)に取り組んでいると見せかけながら、その実態が伴っていない状態を指します。東京五輪の施設建設に使われた木材は、グリーン認定を受けている事業者が森林伐採の結果、インドネシアの熱帯雨林を破壊し、先住民族の生活に影響を及ぼしている実態があり、国際社会が抱える環境問題を改めて考えさせられます。
[予告編]
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