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運ばれる動物たち
【日本初公開】
原題:Moving Animals
2021年製作/作品時間13分
撮影地:トルコ
製作国:カナダ、アメリカ
フォトジャーナリストで動物の権利活動家、ジョー・アン・マッカーサーは、トルコとブルガリアの国境検問所・カプクレで、トラックの荷台の中にレンズを向ける。そこにいるのは屠殺場に向かう動物たちだ。狭い荷台に載せられ、水も満足に与えられない過酷な環境にありながら、健康状態は考慮されずない。トラックの中で出産する雌牛もいるが、生まれた子牛は置き去りにされ、野垂れ死にの憂き目に遭う。人間の食料として命を奪われてしまう動物たち。彼らは意思を持たない「物」として扱われ、機械的に屠殺され、食肉市場に流されてゆく。生命の尊厳とは何か、人と動物で命の価値は違うのか。飽食の時代に疑問を投げかける、告発系ドキュメンタリー。
撮影・製作:ミゲル・エンダラ
出演:ジョー=アン・マッカーサー、レスリー・モファット
音楽:ルーク・アテンチオ、クリス・コールマン
◆畜産動物の飼育環境向上は、未来への責任◆
人間に飼育され、屠殺される陸生動物の数は、年間でおよそ52600億頭。私たちが食べている肉も、畜産動物を屠殺してつくられたものです。そして近年、畜産動物の飼育環境に注目が集まっています。狭いケージの中で産卵する鶏、群れではなく個体で檻に閉じ込められる豚、耳標や鼻輪を麻酔なしで装着される牛。こういった過酷な環境での飼育は、動物福祉の観点から問題視されるようになりました。畜産動物の飼育環境を快適にすることは、生産性を上げるためにも、伝染病を未然に防ぐためにも意味があるといわれています。食肉をただ消費するだけでなく、生育や流通の環境に関心を寄せることも、持続可能な社会のために必要なことなのです。
[予告編]
(受賞歴/映画祭)
2021年 国際ビーガン映画祭(カナダ) 最優秀動物擁護短編映画賞受賞
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