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心躍るラーガ 北インド古典音楽の旅

~精神の発露、魂の解放…インドの伝統音楽に秘められた謎を、独特の旋律「ラーガ」から解き明かす~

 
【日本初公開】
原題:RAGA REVELRY
2012年製作/作品時間52分
撮影地:インド
製作国:インド、アメリカ
※一部の国からは視聴できません

世界で最も古い伝統音楽の一つ、インド古典音楽は、10〜13世紀に北インドと南インドの2体系に分かれた。このドキュメンタリーはイスラムの影響を受けた北インドの古典音楽ヒンドゥスターニ」の魅力を、音楽的な見地から紹介している。インド初の音楽家養成学校「グルクル」の創始者ヴィジェイ・キチュル。実践者の養成だけでなく、自身も音楽家として第一線で活躍してきた。作品中でヴィジュイは、インド古典音楽の旋律、音階、リズムなどの特徴を、演奏や聴衆のリクエストを交えて解説。グル(師匠)に弟子入りし継承される、グルクル徒弟制度の口伝による奏法習得の音楽でありながら、明確な理論としても完成させた。音楽に愛された男の、音楽への想いが感じられる作品だ。
 
監督:マヘシュ・ナーイル
エグゼクティブプロデューサー:シュリデヴィ・タッカー
音楽(マエストロ、グル):シュブラ・グハ、タンモイ・ボース
音楽(マエストロ、演奏家):アブドゥル・ラシッド・カーン

<作品の見どころ>

◆宗教色のない、旋律「ラーガ」とリズム「ターラ」を重視する伝統音楽◆

インド古典音楽は、主に北インドのヒンドゥスターニー音楽と南インドのカルナーティック音楽に分かれます。インド古典音楽の成立は、16世紀のムガル帝国時代。インド各地やペルシア、中央アジアとの関係が深かったムガル帝国では、宗教や言語の異なる相手にも理解されやすい宮廷音楽が発展しました。そのため、明確な歌詞ではなく、音階やリズムを口ずさむように歌い上げるものが多いのが特徴です。「ラーガ」とは、インド音楽の音階や旋法のこと。西洋音楽の「ドレミファソラシド」とは異なる音階「サレガマパダニサ」で音楽を即興で奏でます。インド音楽には数千のラーガが存在すると言われています。ターラは、音楽全体の基本を構成する拍子で、リズム単位のことです。ターラは、ラーガの旋律と一体となって、インド伝統音楽に深みと奥行きを与えます。代表的な楽器は、弦楽器のシタール、木管楽器のバーンスリー、太鼓のタブラー(タブラ)などがあります。楽器の種類は多く、地域によっても異なりますが、ラーガに則っていれば新しい楽器や西洋楽器も積極的に受け入れるのも特徴です。

[予告編]


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