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爆薬の耳飾りをつけて

【日本初公開作品】
2018年製作/イラク/作品時間77分
イラク軍によるISIS掃討作戦の最前線を、銃弾をかいくぐりながら命がけで取材する一人のイラク人女性ジャーナリストのドキュメンタリー映画です。戦場には、ISIS支配地域に取り残された多くの女性や子どもたちの姿、ISISによって虐殺されたヤジディ教徒の遺族など、3年間のISIS恐怖支配に苦しんだ人々の心に負った深い傷が見えてきます。なかでも、ISIS戦闘員たちの性奴隷にされた女性たちや、洗脳された元少年兵たちの救出と社会復帰は、極めて難しい問題といわれています。ジャーナリズムができることは、現実を伝えることです。しかし、このドキュメンタリーに登場する女性記者は、ジャーナリストとしての一線を踏み越えることに躊躇なく、傷ついた女性や子どもたちの保護に奔走するようになります。
 
監督:レザ・ファラハマンド   
プロデューサー:モルテザー・シャバニ
 
◆「奴らは斬首した子どもの肉を、母親に食べさせた」◆
イラクはまるで実験場だと人々は言います。誰もが好き勝手に振舞い、弱者は繰り返し翻弄され、傷つけられているのです。ISISをはじめとするイスラム武装勢力は、シーア派とスンニ派の対立を煽り、ますます互いの不信感や報復感情を増幅させました。一方、ISIS掃討作戦ではISIS支配地域への空爆により多くの民間人犠牲者を出します。殺戮の応酬によって生まれるものは憎しみでしかありません。本来ならば、幸福に暮らす権利を持つ何の罪もない人々が、なぜ、このような仕打ちを受けなければならないのでしょうか。その責任は誰にあるのでしょうか。ISISは掃討されても、ポストISISのイラクは混沌としたままです。ISIS出現の元凶であるイラク戦争。その戦争を支持した日本政府の是非は問われることなく、忘れ去られようとしています。

[予告編]
 
(映画賞/映画祭)
シグヌドニュイ国際映画祭(パリ)ベストドキュメンタリー賞 
ファジル国際映画祭(テヘラン) 最優秀ドキュメンタリー賞 
シネマ ヴェリテ イラン国際ドキュメンタリー映画祭 長編ドキュメンタリー賞 
ミレニアム映画祭 特別審査員賞 ほか

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