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精神病棟のプロポーズ

【日本初公開作品】
原題:The Marriage Project
2020年製作/作品時間79分
撮影地:イラン
製作国:イラン、フランス、カタール
 
テヘランにある非営利の精神病院「エーサンの家」では、500人の患者が治療のため収容され、大半はここで亡くなるまで暮らすという。この病院で「結婚プロジェクト」という取り組みが行われた。病棟に収容されている患者同士を結婚させることで、互いの心に人間的な心の豊かさを取り戻せるのではないか、治療にとって良い効果があるのではないか、人生に希望を見いだせるのではないかと精神科の医師は考えたのだ。一方で、医学的な根拠は乏しく、結婚によって生じるストレスは病状を悪化させる可能性もある。果たしてプロジェクトは成功するのか。患者たちの結婚に奔走する病院スタッフらと患者本人たちのありのままの姿を通して、結婚が秘めている価値を探っていく。
 
監督:アティエ・アタザデ、ヘサム・エスラミ  
プロデューサー:エティエンヌ・ド・リコー、ヘサム・エスラミ、アティエ・アタザデ  
撮影:メフディ・アザディ、モスレム・テヘラニ  
編集:ファリド・ダガゲレ  
音楽:アメン・フェイザバディ
 
◆結婚は、誰が決めるのか? 医師か、患者か、家族か◆
イランの精神病院で取り組まれた「結婚プロジェクト」は、孤独な生活を余儀なくされている患者たちを救う野心的な社会実験として注目されました。ここで問題になったのは、病院が患者の結婚のためにどの程度のリスクを負うのかということでした。パートナー選びを、誰がどのように主導するのか。結婚について患者の自由意志をどこまで尊重するのか。いずれも難しい問題です。なぜなら、結婚によって生じたストレスが、逆に病状を悪化させる可能性も大いにあるからです。一方で、結婚を通して、基本的な人間の欲求を満たすことで、治療効果が得られるのではないかという医師のねらいがありました。愛が“最良の治療薬”となりえるのか、その効力が試されるのです。

[予告編]
 
(映画賞/映画祭)
テッサロニキ国際映画祭(ギリシャ)
Visions du Réel ニヨン国際ドキュメンタリー映画祭(スイス)
ミレニアム映画祭(ベルギー)
ジャン・ルーシュ国際映画祭(フランス)モンド・エン・リスペクト賞受賞
ファジル国際映画祭(イラン)
シネマベリテドキュメンタリー映画祭(イラン)
台灣國際女性影展(台湾)
グローバルヘルス映画祭(イギリス)
This human world (オーストリア)
Les Toiles du Doc (フランス)
Rendez-vous with madness (カナダ)

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